フローし難いデバイス・アイデア・・・S-PRO/G260編・・・

TAKE-san

2024年09月24日 11:09

毎年この時期になるとメキシコからテックケーブダイバー Mさんのレギュレターがオーバーホールの為にドサッと送られてきます・・・。


中でもこのS-PROのMk25/G260の1st/2ndコンビは数あるメーカーと機種の中でも最高にパフォーマンスのいいレギの組み合わせの一つだと思います!

吸気のレスポンスと一回の吸気で確保できる最大量と自然感は肺活量の大きい成人男性が咄嗟の時でも確実に要求量を満たしてくれます。

すでに実績の高いMk25の1stの絶対的な供給量に2ndの容積とラウンド面積、そして材質が物凄くマッチしてるのでしょう・・・。

デメリットと言えば、その分2ndはちょっと大きくてちょっと重く、フリーフローし易いという点が挙げられますね・・・。

通常のダイビングでの使用ならば、フローさせないように取り回しや取り扱い方を気を付ければいいだけだなのですが、Mさんは狭いケーブ内で
DPVも使用するダイビングをするので、場所によってはDPVの水流を顔の正面からモロに受ける体勢を作る事もあるので、その時発生する水流による2ndのフローが最大の課題でした・・・。


そこで毎年オーバーホールのついでに色々対策を講じてきたのでした・・・。

当初は、1stと2ndのセッティングのみのテクニックで何とかしようと試みてきましたが、調整は毎回使用していくうちにズレていってしまう事と、そういうダイビングの時と、そうじゃない時のダイビングでの切り替えがの場で手出来ない等という事で、次に水流でフローしずらい物理的なデバイスを・・・、ディフューザーというものを2年前から私の方で考案設計してみました・・・。

色々テストや実際のインプレッションも聞きながら少しづつ改良と微調整を繰り返してきています・・・。

感想はかなりフローし辛くなりすこぶる調子がいい!

と報告されていますが、それでもまだ時々・・・と言うので、今回は思い切ってディフューザーの穴を1カ所に付き0.5mm小さくして穴の数を8カ所増やし、樹脂材質も弾性の少ない硬い材質に換えてみました・・・。

さて、どういう結果になるのか?

報告が楽しみです・・・!




旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp

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