バックロートBCの内袋修理成功!

TAKE-san

2023年12月04日 18:00

ようやく懸案だったZeegle BCのバルブジョイント製作修理の完成まで漕ぎつけました・・・。


今回はたまたまZeegleのお客様からのご依頼で試行錯誤しましたが、結局バックフロートタイプの2重袋タイプのBC全般に使える技術になったわけですそ野が広がりました・・・。

殆どのテック用で使っているBCはこの2重袋タイプですから、これからもこの技術で修理可能になったと言えます。

何か問題だったかというと、S-PROのスタビのような表生地だけで気密している1重タイプのBCは生地がある程度硬くて丈夫ですから、バルブジョイントとバルブ自体を生地を挟んで締め込んでいっても、生地が逃げないからしっかりとシール出来ていたのですが、この2重袋タイプの内袋は表面が非常にツルツルして滑りやすい素材ですから、内袋と外袋をバルブジョイントとバルブで締め込んでいっただけでは、ふくらみのカーブに合わせてズルッと滑ってしまい隙間が開いて気密性が保てなかったわけです。


そこで考んがえた末、バルブジョイント自体をまずは内袋だけにねじ込んで挟み込んでシールしてしまえば、何も外袋は気密性とは関係ない単なるカバーだけの役目なので無視できると思い、外袋を同士に挟み込む事を考えから外して設計を変えてみました。

すると ほらっ!

完全に気密性を維持してエアーをシールすることが出来ました!

一般の中には、バルブジョイントをオリジナルのように接着剤で貼り付ければいいのに・・・と考える方もいると思いますが、接着は実はとても難しく、針の穴ほどの隙間が出来てしまっていたら、もう奇麗に剥がし取る事も出来ませんしやり直しが効きません・・・。


メーカー工場ではないので設備も含め接着方法は一見簡単そうですが非常にリスキーな作業なので、ここはネジ込んで挟む方式の方がやり直しがきくため修理という観点ではその方が安全なんです・・・。

パーツ点数はちょっと増えてしまいましたが、もし今後これがまたダメになってもまた修理交換が可能になるので結果よかったのではないかと思ってます・・・。

諦めず挑戦し続ける事には必ず意味がありますね!



旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp

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