今回はSUUNTOのダイビングコンピューターの修理の件です・・・。
SUUNTOのダイコンの限定的な修理なら大分実績は上がりましたが、やはり完全水没での回路ショートやプログラミングが伴う修理などは当方では出来ません・・・。
しかしそれ以外なら何とか直してきましたねー・・・!
先日一緒に潜ったお客さんが、水からボートに上がって開口一番、「何これ?」・・・と自分の付けているSUUNTO D4の画面を私に見せると、画面にはよく分からない文字の表示が・・・。
こんな感じで水没じゃなければある程度は直せますし、実際直してきました。
SUUNTOのこの場合、大半はボタンスプリングが錆び付いて中で折れてるパターンが多いですね・・・。
これはSUUNTOのボタンデザインに問題があって、形状的にボタンの裏側に水が溜まりやすく抜けにくい・・・。
なので海水が溜まったままになってしまう事で、内部にある細いスプリングに錆が発生し、そして脆くなって折れてしまう事でボタンを押し返せなくなり通電したままになるパターンです。
いくらステンレス合金のスプリングでもあまりにも細いので塩分と接触したままだとどうしても弱くなるんですよね・・・。
なのでボタンを一旦取り外して中のスプリングを交換してあげる必要があるのですが、この作業がもうミクロの世界・・・。
拡大鏡とライトと特殊な細かい工具が必要で、米粒よりはるかに小さなパーツを一つ一つ分解していくのですが、万一飛ばしてしまったらもうアウト・・・。
そんな細かいパーツ探してもほぼ見つかりませんし、売ってもいないし作れないし・・・。
なので息を止めて手の震えを抑えて慎重にやってます・・・(笑)
錆が付着してた周辺も奇麗にふき取り、ついでですからOリングとバッテリーも新品に換えて完成!
快適に戻りました!
旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp