旭潜水技研

3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

ようやく考えてきたプロジェクトが着実にそして現実的にコマを進めることが出来るようになってきたのが実感出来てきました・・・。
3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

製品開発そして製造、特にそれに伴うプロトタイプ製品作り、部品類や専用工具に至るまで、将来的には自分の手で自社開発製造していきたいという悲願が・・・。

なんとか近い将来・・・と言うところまで来ている感じです。


3D CADで思い描いたイメージを実際にモデリング設計→データ化したものをソフトで分析→そして3Dプリンターに出力して試作品の検証・・・、物によってはそのまま製品として出荷。

3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

大雑把にはこんな流れですが、ここまで到達するのにゼロからスタートの50過ぎの素人には本当にしんどい・・・。

せめて元々理工系や工学系、またはデザイン工学系なんかかじってたらそもそもの知識度や理解度、そしてモチベーションや理解度が全然違っていたのだろうと思いますが、私はどちらかと言うと子供の頃から体育系、ガテン系で来た現場人なものですから、畑違いもいいところ・・・。

しかしそこは持ち前の負けん気で乗り越えてやろうと奮闘しています・・・。

今日ようやく、現場で使えるレベルまでの組ネジが完成!

これは今後旭面を進化させていく過程で製造の樹脂製パーツとして使用していく予定です。

3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

ただ手元で現物としての試作品づくりまでが一応当社内で出来るようになったのですが、3Dプリンターの使い方がいまいち理解できていなくてここ一カ月悩み倒していました・・・。

思うようなモノがどうしても出来上がってこない・・・、兎に角山のような失敗作の連続・・・。
3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

何がいけなくて、どこをどう設定していったらいいのか?まだまだ日本では自分の知りたい情報が中々得られず、海外との英語での情報が殆どでしたが、何とか自力で第一関門は乗り越えたようです・・・。

3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

使用される単語が完全に専門的な用語と単語のオンパレードで、生まれてこのかた今まで聞いたことのない用語でのやり取りなので、まずはそれを調べて覚えて理解していかなければならないのです・・・。

多少は既に携わっている人たちからも色々話を聞いたり相談したりインターネットを読み漁ったりして、事前知識は少しは入れていたつもりですがあまりにも選択肢と機種、方式用途ランクなどのバリエーションが多すぎで、一体どこからどう手を付けていいのかから悩んだほどです・・・。

そこで何とか、興味が示せそうな機種を探し出してきて購入。

オープンソースだという事で、何かトラブっても解決しやすいのかと思っていたのですが、兎に角この世界に携わる人には当たり前中の当り前の事さえ、そもそもさっぱりわからないので造形できるまで、本当苦労しました。

結果的に製品自体は何だかおもちゃっぽい見た目とは全く違い、物凄く便利でいいものなのでしたが、何せ使う方が素人すぎて、しばらくの間宝の持ち腐れなんてもんじゃなかったですねー・・・。

でも少しづつ分かってくるようになったら、本当素晴らしい機械だと分かりましたし、つい先日まではどこで失敗が始まるのか?やり直しになるのか?を、毎回ドキドキしながら監視する目線でプリンターの動きを見ていたのですが、今ではほぼ安心して任せっきりにできる自信が出てきましたので、自動で勝手にせっせせっせと複雑な動きを休むことなく何時間も動き続けているプリンターを見ているのが、楽しいと思えるようになってきましたよー・・・。

このプリンターはこの後事業展開として続く大型産業用プリンター導入へ続く入門機として導入したものですが、今では段々かわいくなってきて今ではプリンターが愛おしく思えてきていますよ・・・(笑)

兎に角ずっと理解できなくて悩んできた原因は底部分でした・・・。
3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

上側はある程度奇麗に仕上げられるようにはなったのですが、兎に角底部分がプリンティングの途中でズレたり剥がれ落ちたりと、基礎が安定しないので上物がちゃんと建たないというわけです・・・。

兎に角、造形を行うベッド部分が金属でツルツルしているのでそのままでは抽出されても乗っかっているだけでフィラメントがくっつくわけないのです・・・なので、次から次へと上に重ねていきたい押し出されたフィラメント同士がズレてしまうので変形するわ、ノズルが軽く接触すると造形物を引っかけてベッドを引きずり回すので失敗・・・。

3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

そこで、工業用の超強力な薄い両面テープをベッド上に毎回貼る事で、その問題を一応クリアすることが出来ましたが、本当はこういう事じゃない事はうすうす感じてはいたのですが・・・。

しかし、解決されない問題が底部分が毎回繊維状になっていて汚い!

サンプル品や、他の機種で造形されたものを見るとベッドに接触している底部分は、むしろツルツルで奇麗にプリントされているのに・・・、そもそも3Dなんだから立体的に見てのものなんだから底だけ無視されるのは3Dじゃないからおかしいとは思っていました。

プリンターを設定するソフトには、びっくりするほど詳細にプリンターを詳細に動かす指示を与えられるように、セッティング項目が並んでます。

その100%全てが意味の解らない専門用語の英語なので、想像とイメージを働かせて色々数値を動かして何度も試しプリントをしてきましたが、結局根本的には何も解決できず、昨日まで底部分は隠れるところだからまぁ良しとしようと半ば機械のスペックのせいにしようとしてきましたが、突然思い出したのは、一番最初に同封されていたテスト用のサンプルデータで、プリントした時には底はそれは素晴らしいほどツルツルしていてきれいに仕上がっていたんです。

という事はやはり機械のせいではなく、私のセッティングがどこか間違っているのだという事は明確にわかり・・・、でもそれがどこなのかわからず・・・、今一度ソフトと向き合いにらめっこの日々が深夜まで続きましたが、昨日の朝、ソフト側ではなくてふとプリンター側の設定項目に出てくる、よく理解できていなかったので中途半端に触って何か自分では理解できないような設定が根本的にズレてしまうのだろうと思い、今まであえて触らないように避けてきた項目をたまたま開き直るように何気に押してみました・・・。

そうするとファーストレイヤーのZ軸を任意で調整ような英文でディスプレイ表示され、機械が勝手に動き出しテストプリントを始め出しました・・・。

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そうするといつもと同じように直線はまだいいのですが、曲がる点に来ると糸を引っ張り続けるように引きずっていってしまうので、Uの字みたいになったり形にならず、そのままノズルに引っかかって全てが溜まりだし失敗・・・。

しかしそのモードのディスプレイには任意でZ軸の高さを調整できるように数値が動かせるように表示されているので、恐る恐る回してみましたがよくわかりませんでした。

そして敢えて微妙に数値を替えてもう一度テストプリント・・・。

変わったような変わっていないような・・・。

もう少し数値を下げてみました・・・。

すると今まで両面テープなしでは下に食いつかないので、曲がる箇所での角が取れなかったのですが、何とか曲がった角が出来ました・・・。
3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

おっ!と、もう少し下げてみると90度にはならないのですが、角度が段々90度に近づいてきているように見えてきました。

なにせプリンターのスペックでは、積層が0.05mmまで使える機械ですから、調整値が1000分の一で行えるわけです。

あまり下げすぎて、ベッドにノズルが接触したら何かと壊れて面倒かなと言うのを避けていたから、1000の一単位づつ替えてテストしていましたが、こんなんじゃ永遠に終わらないかもしれないので、思い切って一桁飛ばしで思い切ってドカンとノズルを下げてみたところ、歴然と直角に曲がった線が出来るようになりました。

そこでようやくわかったのが、今やっている設定項目は、毎回の造形が始まるときの最初の1層目にベッド上に書き出すフィラメントの高さを調整しているようです。
3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!


3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!



これをなるべくいい高さまで調整して落とし、一番最初の大事なフィラメントを押し潰してベッドに押し付けることでフィラメントが動いていかないように固着させて安定させるという作業設定だったようです・・・。

つまり、この作業設定によってその後続いて上に建っていく造形物が動かないように安定させるための大事な基礎打ちだったわけです。

目からウロコでした・・・!

これでした!

自分で探していた根本的な設定は!

ようやく今までの全てが繋がり解決できましたよ・・・、長かった~・・・。
3Dプリンターでようやく部品製作が出来るようになりました・・・!

そしてようやく念願の造形物の底が奇麗に仕上がるようになったし、両面テープをいちいち張らなくても造形物は動かなくなり安定するようになりました・・・。

いよいよ以前に何度やっても上手しプリント出来なかったM6サイズの組ネジをオスメス同時にプリントしたところ大成功!

材質はABSで強度的と温度的にも設計上問題ないはずですが、一応試作品を作って私自身でテストダイブしてみたいと思います。

ようやくそれっぽい一連の仕事が出来るまでになりましたよ!

まだまだ高度な技術は更にずっと続くので、高みを目指して磨いていきたいと思います!



旭潜研(株)
http://asahi-scuba.jp




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