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リブリーザーじゃないんだぞ!これは・・・。
こんな仕事をしていると、色んな博物館級のダイビング器材が飛び込んでくる・・・。

今の一般的なシングルホースの開放式レギュレターに慣れ親しんでいれば、確かにこのレギュレターは "リブリーザー?" って思う人がいても不思議ではない!
実際、当店でのテクニカルダイビングの講習を終了した生徒さんの中でさえ、このレギをみて、「あっ、これがリブリーザーですかー!」って言っていた人も確かにいましたね・・・!
このレギは、今の一般的なシングルホースでのレギが出回る遥か前、クストーとガニアン1943年に開発して世に送り出した、世界で初めて開発されたレギュレターで、アクアマスター(Aqua Master)のⅡで、通称 "Wホース" と呼ばれていた開放式のレギュレターなんです・・・。
その後、社名変更やら吸収やら合併やらグループ化やらで、フランスやアメリカや日本なども絡んで今のアクアランググループの前身となり、1961年に設立した日本アクアラングが輸入販売したシリアルナンバー0091がこの画像のものです・・・。

このWホース、1stステージと2ndステージがくっ付いたようなシステムです。
吸い込んだとき、片方のホースからエアーが流れてきて、吐いた泡はもう一方のホースを通って、背中から放出するというスタイルで、泡が顔の周辺から出ないので、今のシングルホースのレギよりは、まぁまぁ魚に近寄れるかなー・・・、って感じです。
でも、現在の高性能なレギと吸い比べてみると、びっくり・・・!
呼吸抵抗が強すぎて、僕はちょっと・・・、って感じです。
特に背中のバルブのところに1stも2ndも同じ位置にくっ付いている為、ダイバーの姿勢によっては口の高さと2ndの高さの高低差によって圧力差が出来て、そのわずかな圧力の違いでエアーが出てこなくて苦しいのなんのって・・・。
やっぱり、2ndは口元周辺にあったほうが良いですよね・・・。
これ、もうパーツなんかはないので、OHしようかどうしよか迷ってます・・・。
触らずこのままお店に飾って置くかなー・・・。
しかし、色んな説がありますが、ダイビング業界の歴史的にアクアラングを世界で始めて開発して作り出したのが、フランス人のジャック・イヴ・クストーと言う事になっていますが、細かく言うと、共同開発者と言う紹介になっている技術者の、エミール・ガニアンが結局作り出して、クストーはそれを一緒に世界にアピールしただけなんですけどね!
更に言うと、クストーとガニアンが世界初でレギュレターなるものを開発したという1943年より24年も前の1919年に、実はマスク式の水中呼吸装置として、いわゆるアクアラングを特許申請して実用化していた人物がいるんですね!
その名も、大串岩雄さんと言う長崎出身の日本人で、大串式自動呼吸器という水中呼吸器を製品化してたんですよねー!
ただ大串式は、船上から空気を送る送気式で、タンクを背負ってのスクーバと言う意味では、1832年にチャールズ・コンダート、1865年ルクアイヨールが実験潜水を行っている事で、どちらが世界初なのかは潜水やダイビングという概念の捕らえ方で意見も大きく割れているようである・・・。
まぁその辺の細かいことまでは実際私にはよく分らないが、でも、少なからずアクアラングの生みの親といわれたあの有名なジャック・イヴ・クストーより、ずっと前に日本人が潜水器具を開発して実用化していたなんて改めて驚きです・・・!
凄いなー日本人!!!!
また、調べていないので何ともいえないのだが、以前聞いた話の中で、今でもダイビングのマニュアルに載っている、2ndステージ構造内の"デマンドレバー" で、ご存知の "デマンド式" という言葉の以前は、このデマンド自体の構造を "大串式" とも呼ばれていたとかいないとか・・・?
もしそれが本当だったら、現在の製品で当たり前になっているデマンド式は実は日本人の発案技術・・・?
大串さん・・・!!!????
間違ってたらごめんなさい・・・。
しかし、その後の大正14年・・・。
徳島出身の片岡弓八という男が、第一次世界大戦で敵対国だったドイツに地中海で沈められた日本の "八坂丸" という日本の輸送船から、この大串式自動潜水器を使って、金貨の引き揚げに成功しているそうです。
その水深、なんと70m・・・!
大正時代に大串式潜水器で水深70m潜って生還しているそうなんですが、もうここまで来ると大串潜水器の性能の他に、何パーセントかは"根性"とか"気合"なんていう日本人独特の特技も加わってのことだと思います・・・。
一つの古い器材から、前回同様、ダイビング器材と日本人の技術と歴史が垣間見れて、何か得したような気になりました・・・。
旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp
今の一般的なシングルホースの開放式レギュレターに慣れ親しんでいれば、確かにこのレギュレターは "リブリーザー?" って思う人がいても不思議ではない!
実際、当店でのテクニカルダイビングの講習を終了した生徒さんの中でさえ、このレギをみて、「あっ、これがリブリーザーですかー!」って言っていた人も確かにいましたね・・・!
このレギは、今の一般的なシングルホースでのレギが出回る遥か前、クストーとガニアン1943年に開発して世に送り出した、世界で初めて開発されたレギュレターで、アクアマスター(Aqua Master)のⅡで、通称 "Wホース" と呼ばれていた開放式のレギュレターなんです・・・。
その後、社名変更やら吸収やら合併やらグループ化やらで、フランスやアメリカや日本なども絡んで今のアクアランググループの前身となり、1961年に設立した日本アクアラングが輸入販売したシリアルナンバー0091がこの画像のものです・・・。
このWホース、1stステージと2ndステージがくっ付いたようなシステムです。
吸い込んだとき、片方のホースからエアーが流れてきて、吐いた泡はもう一方のホースを通って、背中から放出するというスタイルで、泡が顔の周辺から出ないので、今のシングルホースのレギよりは、まぁまぁ魚に近寄れるかなー・・・、って感じです。
でも、現在の高性能なレギと吸い比べてみると、びっくり・・・!
呼吸抵抗が強すぎて、僕はちょっと・・・、って感じです。
特に背中のバルブのところに1stも2ndも同じ位置にくっ付いている為、ダイバーの姿勢によっては口の高さと2ndの高さの高低差によって圧力差が出来て、そのわずかな圧力の違いでエアーが出てこなくて苦しいのなんのって・・・。
やっぱり、2ndは口元周辺にあったほうが良いですよね・・・。
これ、もうパーツなんかはないので、OHしようかどうしよか迷ってます・・・。
触らずこのままお店に飾って置くかなー・・・。
しかし、色んな説がありますが、ダイビング業界の歴史的にアクアラングを世界で始めて開発して作り出したのが、フランス人のジャック・イヴ・クストーと言う事になっていますが、細かく言うと、共同開発者と言う紹介になっている技術者の、エミール・ガニアンが結局作り出して、クストーはそれを一緒に世界にアピールしただけなんですけどね!
更に言うと、クストーとガニアンが世界初でレギュレターなるものを開発したという1943年より24年も前の1919年に、実はマスク式の水中呼吸装置として、いわゆるアクアラングを特許申請して実用化していた人物がいるんですね!
その名も、大串岩雄さんと言う長崎出身の日本人で、大串式自動呼吸器という水中呼吸器を製品化してたんですよねー!
ただ大串式は、船上から空気を送る送気式で、タンクを背負ってのスクーバと言う意味では、1832年にチャールズ・コンダート、1865年ルクアイヨールが実験潜水を行っている事で、どちらが世界初なのかは潜水やダイビングという概念の捕らえ方で意見も大きく割れているようである・・・。
まぁその辺の細かいことまでは実際私にはよく分らないが、でも、少なからずアクアラングの生みの親といわれたあの有名なジャック・イヴ・クストーより、ずっと前に日本人が潜水器具を開発して実用化していたなんて改めて驚きです・・・!
凄いなー日本人!!!!
また、調べていないので何ともいえないのだが、以前聞いた話の中で、今でもダイビングのマニュアルに載っている、2ndステージ構造内の"デマンドレバー" で、ご存知の "デマンド式" という言葉の以前は、このデマンド自体の構造を "大串式" とも呼ばれていたとかいないとか・・・?
もしそれが本当だったら、現在の製品で当たり前になっているデマンド式は実は日本人の発案技術・・・?
大串さん・・・!!!????
間違ってたらごめんなさい・・・。
しかし、その後の大正14年・・・。
徳島出身の片岡弓八という男が、第一次世界大戦で敵対国だったドイツに地中海で沈められた日本の "八坂丸" という日本の輸送船から、この大串式自動潜水器を使って、金貨の引き揚げに成功しているそうです。
その水深、なんと70m・・・!
大正時代に大串式潜水器で水深70m潜って生還しているそうなんですが、もうここまで来ると大串潜水器の性能の他に、何パーセントかは"根性"とか"気合"なんていう日本人独特の特技も加わってのことだと思います・・・。
一つの古い器材から、前回同様、ダイビング器材と日本人の技術と歴史が垣間見れて、何か得したような気になりました・・・。
旭潜水技研
http://asahi-scuba.jp
この記事へのコメント
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
→ちとせあめさん
以前、このWホースを懐かしむ復刻版として TITAN の1stを使った "ミストラル" 出ましたよね !
この時代のアクアマスターよりは、もちろん遥かによくなってましたが、それでもやっぱり2ndがタンクバルブの位置にあるという事が、大きな呼吸抵抗のネックであることには違いませんでしたね・・・。
でも、カメラ派ダイバーの中では、シングルホースよりまだ魚に寄れるとして好んで使っている方もいるようです!
慣れなんでしょうかね・・・?
でもまぁ、口周りがホースで取り囲まれている点では、リブリーザーと同じ感じですかね・・・!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
→ちとせあめさん
以前、このWホースを懐かしむ復刻版として TITAN の1stを使った "ミストラル" 出ましたよね !
この時代のアクアマスターよりは、もちろん遥かによくなってましたが、それでもやっぱり2ndがタンクバルブの位置にあるという事が、大きな呼吸抵抗のネックであることには違いませんでしたね・・・。
でも、カメラ派ダイバーの中では、シングルホースよりまだ魚に寄れるとして好んで使っている方もいるようです!
慣れなんでしょうかね・・・?
でもまぁ、口周りがホースで取り囲まれている点では、リブリーザーと同じ感じですかね・・・!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
Posted by TAKE-chan
at 2011年10月07日 18:23

数年前に現代版的な位置づけでミストラルが発売されていましたが、こちらはどんな使用感だったのでしょうか?
当時結構あの形状に惹かれたのですが、今となっては1眼のファインダーを覗くのに邪魔なのですが・・・
当時結構あの形状に惹かれたのですが、今となっては1眼のファインダーを覗くのに邪魔なのですが・・・
Posted by ちとせあめ at 2011年10月07日 13:31
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