旭潜水技研

インペラ交換で四苦八苦 ①

やっと、武丸の"インペラ"交換しました・・。

インペラ交換で四苦八苦 ①

通常航行時、以前は水温約61度程度だったんですが、3月位から、63度位に上がっていました・・・。

たった2度のことですが、やっばり2度上がるには、2度上がるなりの理由があると思っていたんですが、その原因がなんなのか分らないまま走っていました・・・。

クーラント液や、各オイル類は、ゲージですぐにチェックできるから問題ないことがすぐに分りますが、そうなると水温関係でやっぱり次におもうのが、インペラ・・・。

インペラのブレードが欠けているのかも・・・?

インペラとは、エンジンを間接冷却する為に海水を吸い上げて排出するために、ポンプ代わりに回転しながら汲み上げるゴムの歯車の様な部品です。

8枚付いているゴムのブレード(羽)が、水車のように内部で回転しているのですが、効率を高くするためにエンジン側のハウジング形状は円形ではなく、ちょっと楕円のように変形させています。

この楕円で狭くなっている部分の摩擦で、よくインペラのゴムブレードが欠けてなくなってしまうのです・・・。

大抵、ブレード2~3枚がなくなると、水温がスーッと80度くらいまで上がっていってオーバーヒートとか・・・。

港の周りの仲間に聞いても、「そんなの気にしすぎ!」だとか、「俺のは通常でも70度くらいだから63度なんて全然問題ないだろう!」とか、「インペラがやられたら、ガバナ開けるとすーっと80度超えていくからまだ大丈夫!」とか、意見は様々です・・・。

う~ん、職業柄なのか・・・、僕としてはもっと機関の専門的なことを聞きたかったんだけど、どーも海とか船とかに携わる人は大らかと言うか大雑把と言うか・・・。

僕としては、特に外洋なんかに出た時に、洋上でトラブルを抱えたくないから予防しておきたい思うわけで、ダイビング器材のメンテやOHにしても、それが大前提ですし、壊れたりトラブルを抱えてから直すのは、"修理"と言う概念で、"メンテナンス"というのは、壊れる前にトラブルを未然に防ぐ予防策なのですから、感覚がちょっと違うんだよなー・・・。

因みにダイビング器材の場合だと、今ではメンテナンスがオーバーホールと一緒の考え方になってしまっていますが、厳密に言うとそれはちょっと違うんですが、それについてはまた今度・・・。

これから本格的なシーズンをむかえるし、船の稼働率も高くなるだろうから、気になる部分は今のうちにクリアにしておきたい・・・。

そのひとつがインペラの確認だったのです・・・。

しかし、北国と違って特に沖縄の場合凍らないから、このインペラに行く海水ホースのバルブなんて、殆どの人が開けっ放しなもんだから、結局その内塩噛みして動かなくなっちゃうことが多いのです。

武丸も買ったときからバルブが閉まりません・・・。

なので、海に浮かべた状態ではインペラが入っているカバーを外すと、海水がジャバジャバ船内に入ってきてしまう・・・。

一度、知らずに停泊中にそれやって大慌て・・・!

結局、船を船台に揚げた時しか確認できないのでした・・・。

そのタイミングがやっと来て、昨日ずっーと気になっていたインペラをやっと確認することが出来たのです・・・!

4本でエンジン側に留まっているボルトを外すと、中にゴムの歯車の様なインペラが見えます!

ブレードの数を数えると7本・・・。

やっぱり1本欠けてなくなっているではありませんか!

2度上昇の原因が分かってスッキリ!・・・、喜んでいる場合じゃなく新品と交換しないと・・・。

1本が欠けてなくなったということは、その他の7本も同じ条件なわけですから、近々なくなる可能性はかなり大です・・・。

さーてここからが大変・・・。

インペラ、ガッチリはまっていてとてもプライヤーなんかでは取れません。

ましてや狭いエンジンルームに力を入れる体制を作るスペースなんかもありません・・・。

そこに、海人のMさんが様子を見に来た・・・。

「ぬーが?」(どうしたっ?て言う方言)。



・・・・・続く




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